消化器内科


お腹の痛み


腹痛の診療について説明します。

腹痛の原因と重症度を考えます。病院に入院を依頼しなければならないものかどうか。
 
腹痛について痛みの場所や排便との関係など院長や看護師から問診をします。急に発症したものか以前からあるものか。
 
それからお腹を触って診察をします。ボディースーツなどは診察が困難となるときもあります。できれば避けてください。
 
 急に発症したものであれば手術治療を考えるものか胃腸炎みたいな薬で治せるものか。
 
慢性的に症状があれば悪い病気を考える必要があるかどうか。
検査をする必要があるか。検査はすぐしたほうがいいのか。
こんな形で診療が進みます。
 
直ぐに検査ではなく必要性を検討してから検査をお勧めします。
 
 

胃潰瘍


胃潰瘍、十二指腸潰瘍
 
いままで胃潰瘍は一時良くなりますが再発が多く問題でした。出血性胃潰瘍の治療が内視鏡専門医の仕事でしたが現在医療の進歩によりだいぶ様子が変わっています。
 
現在潰瘍を認めたばあいには患者さんのピロリ菌感染と消炎鎮痛剤(痛み止め)の内服が問題だと思います。ピロリ菌による炎症と胃粘膜の弱体化により少量の酸であっても潰瘍が生じる。
 
ピロリ菌の存在診断は明らかな場合も多いが高齢者など自然消失もあり判断が難しい場合もある。尿素呼気ほうに加えて総合的な判断を行います。血液での抗体検査。便での検査。さらに組織での特別染色を用います。


胃ポリープ


胃ポリープ
 
胃ポリープとは胃内腔に突出した(中に飛び出した形)隆起性病変の総称です。

一般には良性の非腫瘍性病変に用いられる名称。
 
非腫瘍性病変には過形成ポリープや胃底腺ポリープがある。

過形成ポリープはピロリ菌感染が原因としては多い。

ピロリ菌を確認して除菌をお勧めします。20㎜になると癌の合併が多くなるとされている。

出血を起こしている場合とサイズが大きい場合には内視鏡治療をお勧めします。
 
胃底腺ポリープ。一般には癌化はまれ。

癌化すると色調の変化(退色)や形態変化(平坦化)を起こすと報告されている。

もともとは家族性大腸腺腫との関係を指摘されています。

場合によりポリープの組織検査や大腸検査をお勧めすることもあります。
 
胃腺腫
丈の低い退色調の扁平隆起として見られることがおおい。胃がんの前癌状態と考えらられています。切除をすると30%前後は癌と診断されます。できれば経過観察でなく内視鏡手術をお勧めします。
 

アカラシア


胃内視鏡検査を受けて異常がないといわれたが物が飲めない。
 
食道アカラシアと呼ばれる病気がある。下部食道噴門部の弛緩不全と食道体部の蠕動運動の障害を認める原因不明の食道機能障害
 
病因は明らかではない。
 
内視鏡検査よりレントゲン検査が有効。形態と機能の評価ができるため。
 
薬物療法 カルシウム拮抗薬 バルーン拡張
無効の場合には手術療法
 
噴門部の悪性疾患の存在に注意がいる。


過敏性腸症候群


近頃腹痛や下痢が続くという症状で平原内科消化器科を受診される方が増えています。短期であれば感染性胃腸症を考えますが長期になる場合には
 
過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome )も考えられます。
 
排便や便通の異常に伴い腹痛や腹部不快が3ヶ月以上続く状態。生命予後はよいが患者さんの苦痛は多い。
 
有病率は13%と言われている。
 
治療においては癌などの器質的疾患の除外が大切。慢性的な疾患であり完全治癒を目標にではなく症状や心配を減らすことが大切。患者さんの背景への介入を考える(お酒、薬物、ストレス。)癌に対する不安。
 
治療薬
 
イリボー。下痢型過敏性腸症候群に有効。
ロペミン
ブスコパン
抗うつ薬
コロネル
 

胆のうポリープ


胆のうポリープについて。経過観察をしてもいいかどうかを判断します。
 
胆のう粘膜にできる限局性隆起性変化の総称
 
腺腫やガンの頻度は5%以下。ほとんどは良性のコレステロールポリープ。
 
胆のうポリープを認めたばあいにはコレステロールポリープと言えるか否かが問題となる。
 
コレステロールポリープの腹部超音波検査での所見
①10ミリ以下(5ミリ)
②有茎性CT等の腹部精密検査をお勧めする。
 
 
 
 
胆のう腺筋症
 
良性の胆のう隆起性病変
 


潰瘍性大腸炎


潰瘍性大腸炎
 
下痢や出血が続く病気です。院長の経験からすると病気の始まりでは腹痛や発熱は少なく下痢血便⇒腹痛⇒発熱の順になります。発熱や肛門の痛みは先行するときにはクローン病を疑います。
 
潰瘍性大腸炎を疑うときには大腸内視鏡検査を行いますが肛門から病気が進行することを考えるとショートCF(下剤を飲まないで当日行う肛門周囲だけの内視鏡検査)でも十分に診断と重症度の判定が可能です。
 
治療は出来るだけ副腎皮質ホルモンを長期に使用しない方針でプランをします。寛解の導入(いい状態にすること)にはステロイドが必要です。潰瘍性大腸炎はリウマチとは違い少量のステロイドでは寛解維持ができない場合が多いです。
イムランやロイケリンを使用してできるだけ副腎皮質ホルモンを長期に使わないようにいています。
 
症状が改善した場合にはペンタサやアサコールを続けます。ペンタサでは2000㎎。アサコールでは2400㎎ぐらいで投与を続けることが多いです。
 

大腸がん


大腸がんについて院長より。
 
 
大腸がんを予防するには
 
①適度な運動をする。
②食物繊維を多くとり便通をよくしておく
③アスピリンの内服?。腺腫の発生は抑制するが癌についてははっきりしません。
 
 
便潜血でのがん検診は信用できるのか。
 
二回法で感度(ガンがあるとわかる)83%特異度(ガンがないとわかる。)96%と報告されている。調子が悪くなってやるのではなく毎年続けて行うべきです。
 
便のとり方の注意。
 
検査を行ったら検体を早めに病院に持ってくること。車の中などにおいたままにしない。特に夏。便を突き刺すのではなく長軸方向に表面をこするようにしてとるほうがいい。
 
 
PET検診では大腸がんを診断できるのか。
 
腺腫50%
粘膜内ガン(早期がんで内視鏡治療で治るもの)75%
胃がんでは診断能が低いと言われています。
 
 
大腸がんは遺伝子が原因ときいたが。
 
大腸癌は腺腫をえて発がんすることが多い。
遺伝子の変異が発がんを誘発する。
 
正常粘膜→APC遺伝子変異→腺腫→kras変異→高度変異腺腫→p53変異、DPC4変異→進行がん
 
 


平原内科消化器科

群馬県太田市小舞木町226

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